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🔰広報カワベの鋳物研究ブログ🔰NO.2

2022_04_06_3129

皆さん、こんにちは!広報担当のカワベトモコです。

鋳物業界初心者の私が、「鋳物ってこんな風に作られてるんや!」と感動したこと、驚いたこと、初めて知ったことなどをなるべく分かりやすい言葉でブログに書いていこうと思っています。

第二回は「スラグってな~に?」です。

前回の鋳込みの時に発生するスラグについて書いてみようと思います。

「スラグ」とは一体何なのかをまとめてみました。

画4

●溶融した金属から分離して浮かぶカスのこと。現場では「ノロ」とも呼ぶ。

●“鋼鉄スラグ”と“溶融スラグ”に大きく分類される。

●鋼鉄スラグは、高炉や電気炉などからの残さ(ざんさ)で、鉱滓(こうさい)に該当する。

●溶融スラグは、可燃ごみなどの廃棄物の焼却灰を、さらに1300℃以上の高熱で溶融して生成されるガラス状の物質を指す。

画像5

スラグを取り除く作業としては、溶湯が入った取鍋の中に除滓剤(じょさいざい)を振ります。弊社では「軽石」と呼んでいます。

そして、除滓剤にくっついて浮いてきたスラグを取り除き、溶湯をキレイな状態にしてから運び鋳型に注湯します。

それでも取り除くことが出来ないスラグもあるので、鋳造欠陥にならないように、鋳型の中にもフィルターを取り付けて注湯をこしスラグを取り除いています。

スラグのことをもっと分かりやすく例えると“灰汁(あく)”のようなものだそうです。

家庭料理のお鍋をするときに、食材から出てくる灰汁を取りますよね。

その灰汁をキレイに取り除くことによってスープがキレイになり、食材の味が活かされとても美味しいお鍋になりますよね。

逆に灰汁を取らずに食べるとスープも濁り、食材も美味しく感じられないですよね。

お鍋に例えてみたら、スラグを取り除く作業をなんとな~く想像できる感じがしませんか?

私はなんて分かりやすい例えなんだろうと思いました!

なので、それからは、鋳込み現場でスラグを取っている作業を見ると、

“大きなお鍋から大量の灰汁を取っているな~”という風に見てしまっています(笑)

とゆーことで、良い鋳物を作るためには、このように細かい作業がとても大切になります🔥

少しずつですが、専門用語も覚えつつ、社長、部長、工場長に鋳物の事を教えていただきながら、分かりやすい言葉でお伝えできるよう頑張って参ります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは、次回もお楽しみに~!

 

●取鍋(とりべ)とは・・・鋳造の際に溶融(ようゆう)した金属である溶湯(ようとう)を運んだり注湯するのに使われる耐火材容器のこと。

 

 

 

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